第6話視聴率

「刑事7人４」の第6話の視聴率は、10.1％で二桁ぎりぎり。前回よりも1.9％も落としてしまいました。ドラマの録画を拝見しましたが、この第6話はあまりにも内容が稚拙で残念な回でした。
なんだかあまりにもいろいろ不満がありすぎて、書くのも嫌になってしまい日付をまたいでしまいました(+_+)。

●まず疑問なのは、車も持っていない女性がどうやって父親の死体を幼い子供を抱えながら山中に運んで埋めることができたのでしょう。貧しいので車も持っていないことは明らか。それで死体を人目に付かずに運ぶことなんて、しかも力のない女性一人でできるわけがないですよね。このこと一つだけでも残念な脚本。
●天樹悠が長谷川記者は一人でも多く救いたいと思っていた人だと力説していたのに、なぜ、最後に、犯人に向かってそれでも殺人はいけないことだと強く否定しなかったのでしょう？ただ黙って外を見ていた天樹悠。彼は犯人を説得するより、相手の酷い考え方に自分が失望して何も言えなくなってしまうタイプなんでしょうかね。第4話でもそんな感じでしたし。
●母親の「たった五万五千円は家族の支えで、父の年金を失ったら暮らしていけない、私たちにも生きる権利はあるでしょ！」最後に犯人が大声で正当性を主張していきり立っていましたけど、とんでもないですよね。今は様々な救済手段が行政にあります。生活保護や児童手当など申請すれば生活費が手に入ります。かわいい子供のためにも正当な手段で生きるすべを考えるべきでしたね。年金の不正受給をしただけでなく、長谷川記者まで殺害した犯人に対して正すことをさせなかった内容に後味の悪さを感じました。

実はこのシリーズ、第4話までは天樹悠に笑顔も見られて会話も楽しいところもあって結構好きでしたが、回を追うごとに天樹悠が暗くなってきてしまい、気に入らないところがいくつもできてしまいました。
●天樹悠があまり笑わなくなってきた。新人の野々村がもう一人前の仕事ぶり。一緒に捜査していても楽しい会話もない。
●堂本教授と食事シーンとか世間話もしてほしいのに、仕事の話しか会話がない。
●始まる前には、堂本教授が新人の野々村を孫のようにかわいがっているという設定を読んですごく期待していたのに、全くそんな気配もない。
●刑事7人と言いながら、沙村刑事の代わりの海老沢刑事（田辺）が第1話と第2話に出てきただけで、全く顔を見せない。田辺さん、すっかり存在しない人になってしまって彼の役名がすっと浮かんできませんでした。こんな状態なら、沙村刑事と変わる必要がなかったですね。
●せっかく居酒屋で食事シーンが毎回見られるようになったのに、天樹悠はセリフも少なく表情も暗くてつまらない。もう少し明るく冗談も言えるような素敵なキャラクターにして設定してほしいです。
●全体的に、捜査の時の台詞は4人で分割して分け合っているみたいな感じで（学習発表会や卒業式の台詞分担のよう）、主人公の天樹悠の台詞が少ないように感じる。最後に犯人に説得することもさせなかったけど無口キャラはやめていただきたいです。主人公としての存在感をもっと高めてほしいです。

ここまで読まれた方はイヤな気分になってしまわれたことでしょうね。本当にごめんなさい。
残るはあと4話。最終回に向けて話が盛り上がりますように。田辺さんが何とか大きな闇でも抱えていたキーマンとなって最後は震撼させるようなドラマチックな展開になると面白いのだけれど、このまま視聴率が下がり続けないことを祈ります。
面白い脚本、待ってます。

☆☆☆

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