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「カワサキ・キッド」 [カワサキ・キッド]

「カワサキ・キッド」は東山さんが、2008年12月から1年間にわたって週刊朝日に「これまでと、これからと」というタイトルで連載コラムで書き綴ったことを、加筆修正して2010年6月に出版した東山さんの自伝エッセーです。

2008年夏に23年間続いたプレゾンが終了し、東山さんにとっては新たな気持ちでスタートしようという思いで書いた自分史だと思います。

東山さんは、デビュー時から端正な顔立ちに加え礼儀正しく落ち着きのある若者で、その姿に育ちの良さを感じさせました。ストイックでクールなイメージがありましたが、いつも一歩引きさがり譲ることを知っていて、人への気遣いができる優しい人柄に私は大変好感を持ちました。
そんな東山さんが育ってきた幼少時の環境は決して豊かなものではなかったようですが、過酷な環境にあっても決して非行に走ったり後ろ向きな思考になったりすることなく、常に素直に自分の環境を受け入れ、前向きな考えを持ち、人との交流を大切にして育ってきた東山さん。哀しくつらい経験をしたからこそ精神が強く人に温かい人間となり、それが育ちの良さに見えたのはすごいことです。
東山さんの自分が不器用だから努力を怠らないという姿勢が私はすごく好きで、その仕事に対する真摯な姿勢にものすごく尊敬の念を抱いています。

なぜ、4年も前の「カワサキ・キッド」を語りだしたのかというと、今日の東山さん関連のツイートで、頻繁にこの本のことが話題になっていたからです。
「東山紀之が『反ヘイト本』を出版していた!」と。
LITERAというサイトの記事が盛んにリツイートされていたのですが、東山ファンとしては、東山さんを政治思想に利用しないでいただきたいという思いです。

東山さんは個人の経験(幼少のころの在日韓国人との温かい交流など)から、差別のないまともな考え方をしている人ですが、素直に文章に込めた意志とは関係のない反ヘイト思想に使われるのは思ってもいないことではないでしょうか。
ツイートでも東山さんの本はよい話だが、政治に関連させるのはどうかという意見も多くあり、その点安心しました。東山さんがこのことでヘイトスピーチする人から攻撃されたりしないかと内心気になっています。

「カワサキ・キッド」の本は単なるタレント本というにはもったいないほど読み応えのある本です。この本の東山さんの生き方から学ぶことが多くありました。
「今日が人生の中で一番若い日」という言葉もその一つで、後ろを見るより前を見て進もうというポジティブな気にさせてくれる元気の出る言葉です。
『反ヘイト本』のくくりで語ってほしくない本です。




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